愛知県東栄町では、住民からリコールを受け、辞職を申し出ていた村上孝治町長の辞職が、議会の同意を得て決まりました。
そこで今回は、愛知県東栄町の村上孝治町長のリコール理由や経緯と、出直し選について見ていきたいと思います。
村上町長のリコール理由と経緯は
最初は条例改正の署名活動
事の発端は、村上孝治町長が発表した、町内唯一の医療機関、東栄医療センターの縮小計画でした。
内容は、人口の減少などを理由に「救急診療」や「人工透析」を中止し、さらに今後、「入院病床」も廃止するというものです。
住民としては、「人工透析がない、入院もない、救急車も入れない。このままでは町から医療がなくなる」という思いだったわけです。
そこで住民団体は、医療体制を見直すための条例改正を求め、署名活動を展開しました。
議会が否決で危機感
直接請求に必要な署名を集めましたが、3月の議会で否決される結果となりました。
その最中に、町内には「まさか!!あなたも誰かに!?」というチラシが配布されました。
つい最近も、愛知県の大村知事リコール不正署名事件があったばかりで、町民の署名の有効性を疑うような内容だったという。
作成したのは、村上町長の後援会だったようです。
この圧力とも取れるチラシ配布に、このまま縮小計画通りに進んでは大変なことになるという危機感から、リコール活動となったようです。
リコール活動へ
町長のリコールは、有権者の3分の1の署名が必要とされ、ハードルは格段に上がるという。
チラシの影響などで、署名に二の足を踏む人もいたようですが、期限ぎりぎりで必要数を超える969人分の署名が集まりました。
選挙管理委員会は、集まった署名を審査し、908人分以上が有効だと認められれば、町長のリコールの賛否を問う住民投票が実施されるところでした。
出直し町長選はいつ?
村上孝治町長は、住民からリコールを受け、議会に辞職を申し出ていたところ、臨時議会で辞職が承認されました。
その結果、町長選は辞職通知の翌日(26日)から50日以内に行う規定のため、8月上旬が投票日となる見込みです。
本来であれば、条例改正の署名集めだった訳ですが、3月議会で否決されたために、リコールへと繋がり、出直し選挙となったわけですね。
みんなの声は

でも、新しく立候補する人いるの?「火中の栗を拾う」ことになるよね。
リコール団体はこの団体から候補者を立て勝てなければ何にもならないよね。

出直し町長選挙に出たところで、勝ち目はないと思う。

署名の数は有権者の3分の1強。仮に住民投票が行われたとしても、リコールが成立するかどうかはわからない。
反対派は、選挙準備も不十分だろう。今選挙を行えば現職有利と見る方が妥当だと思う。

リコールされてる時点で信任されてないと思うのですが。